病名略語でレセプトチェックしよう

病院が医療費の未収を回収するのが大事な理由

医療費の未収に関して、医療事務でさえ考えが甘い人が結構多いです。
医療費というのは、病院にかかると100%お金がかかると初めからわかっているのに払わない行為です。

この人は医療費を踏み倒して…(得した〜と思われているかも)
この人は真面目だから医療費をちゃんと払って…(常識だからね)
医療を受けられる権利は平等なのに、支払いは不公平であってはならないです。
あまり未収をほったらかしにしておくと、あそこの病院は事務がザルだと噂されるかもしれません。
(よく、精神薬の投薬であの病院はすぐに精神薬を出してくれると噂されるのと同じです。)

生活保護は不公平では?というが、病院が請求すべき医療費を国が払っているだけで生活保護の話は除外です。
だから病院は生活保護はとりっぱぐれなくて安心できます。
かといって、生活保護だから3割の保険より手厚い医療が受けられるというのもあってはならないことです。

未収が発生する理由の例

未収が出来る理由はいっぱいあります。
手持ちがなかっただとか、救急でかかったのでお金を持っていなかった、
医者や医療行為が気に食わなかった、相手を困らせてやろうと思った、
初めから払うつもりがなかったなどです。

お金を支払わない人は何かしら本人に原因があることが多いです。

未収が発生するとこれだけの手間と費用がかかります

当日のお会計を逃すと、当日よりも10倍、100倍は回収が難しいと考えなければなりません。
当日未収になってしまうと、それだけでも病院の負債になります。
医療費の未収には手数料はかかりません。1年後でも2年後でも金額は増えません。
病院にとっていいことは何一つありません。

未収を督促するには、まず誰が未収か調べる事です。調べる為に人件費が必要です。
次は電話です。電話代と人件費が必要です。
未収督促の郵送には、紙代、郵便代、人件費がかかります。
昼間これない患者に対し、病院の窓口も開けてあげないといけないかもしれません。

病院は、未収を作るだけで人件費を支払わならなくてはならず、どんどん未収から得られる利益が減っていくわけです。
相手がタチの悪い人だと、文句を言ってくるので大人数で対応しなければならないことだってあります。
車で相手の家に回収に行かないといけないかもしれません。
それで払ってくれたのはいいですが、
病院は公平な医療のもとやっと回収したはいいものの、多大な労力を費やすケースも少なくないです。

未収が回収できない、逃げられる場合もあります

逃げられるケースもあります。食い逃げされて、犯人を捕まえられない場合です。
電話で後で払うと言っていたのに、突然電話番号が着信拒否され、その次には電話を解約されてしまいました。
解約された時点で3ヶ月経過。住所を調べるともう引越し済み。
当日に念書で家族・親族まで連絡先を聞いておけばいいですが、なかなかそうはいきません。
たかが医療費でも、ここまで逃げる人もいるんです。

他にも、本当にお金がない人で家には電話もない、
訪問すると、アパートを見つけるのに2時間ぐらいかかり、さらにめちゃくちゃボロいアパートで人の住んでいないような場所でした。
もちろん住民0のアパートで管理会社さえわからなかったケースもあります。
鉄の階段も錆びて崩れ、上に上れない状態でした。

悪質な逃げるケースは明らかに悪質ですが、
こうして本当にお金がなく、おそらく医療を受けた後、浮浪者もしくは亡くなってしまったなどが理由で回収できないケースもあります。
ですから、医療を提供する病院は、医療費を全て回収できる事ではないというのも確かです。

前述したとおり、病院は、
医療を受けられる権利は平等なのに、支払いは不公平であってはならない
と考えなければならないと思います。