病名略語でレセプトチェックしよう

針刺しで肝炎やHIVの労災算定方法

この記事も暫定でアップです。
私が総合病院で働いていたとき結構前の自分で書いたメモです。
労災のような昔からある制度はあんまり変わらないと思うので、知識の基盤にすればいいと思います。

この労災での医療従事者の針刺しの肝炎とHIVの算定方法は明確な労働基準監督署の公的文書がおそらくありません。
以下の文書は私が働いていた市管轄の労働局に電話で問い合わせたものです。

針刺し肝炎

1年以内で月1回の肝炎の血液検査が労災で算定できる。
患者が特定できて、その患者が肝炎キャリア、
もしくは自分の血液検査の結果が陽性の時にビームゲンなどの免疫注射を算定できる。

それ以外は算定できない。
感染が確定するとその日から新しい5号用紙が必要になる。

針刺した患者の採血は算定できない。

相手患者が特定し、相手患者がウイルス性肝炎を持っている場合即予防投与可能です。
ですが、相手患者がわからない不特定多数の針を刺してしまった場合、
明らかにその針がウイルス性肝炎と関係ないと証明できない環境であれば、
労災で請求せず、病院払い出しで注射するのが筋だと思います。

針刺しHIV

HIVの場合は
受傷後のHIV感染の有無が確認されるまでに行われた抗HIV薬の投与は、
受傷等に起因して体内に侵入したHIVの増殖を抑制し、感染を防ぐ効果があることから
感染の危険に対し認められる場合には療養の範囲として取り扱うと言う通告から、
労災で注射を算定することが出来ます。

労災保険におけるHIV感染症の取扱いについて
厚生労働省労働基準局 基発0909第1号より
http://www.joshrc.org/~open/files2010/20100909-001.pdf

検査はHIV確定まで12ヶ月以内算定可能。

●検査回数
1回目 初回
2回目 6週間目
3回目 3ヶ月
4回目 6ヶ月
5回目 12ヶ月

HIVの予防投与は4週間まで算定が化膿。
HIV感染したらその日から5号用紙が必要。

該当しない検査や予防注射、予防投薬はすべて病院払い出し

針刺しした相手患者の採血代や、
患者が不特定の場合の免疫注射などは、
労災では算定できないだけで、病院払い出しでやってあげればいいだけのこと。
病院が全部立替(医事業務で保険請求しなければいいだけ)すればいいことです。

職場は働いている社員を大事にして何ぼですからね。