病名略語でレセプトチェックしよう

胃・大腸内視鏡、EMRの計算方法(改定版

前回の記事が古かったので、改訂版として大腸内視鏡の計算方法を書きました。
算定についてはこれぐらいではないかと思います。
最近、大腸の所見にポリぺクを消してEMRって書いているのを見て、大腸EMRってどうやって算定するんだろう?という疑問から書くに至りました。

胃内視鏡の時

胃・十二指腸ファイバースコピー 1140点

病理とったとき

胃・十二指腸ファイバースコピー 1140点
内視鏡下生検 310点
病理標本作成 860点

胃ヘリコバクターしたとき

胃・十二指腸ファイバースコピー 1140点
内視鏡下生検 310点
迅速ウレアーゼ 60点
(迅速ウレアーゼは胃粘膜擦過でヘリコバクターピロリ菌を検査するため)

胃ポリープ切除のとき

K653 内視鏡的胃・十二指腸ポリープ粘膜切除術 4、その他ポリープ・粘膜切除術 5200点

胃EMRしたとき、胃ポリープ切除も同じ点数

EMRは生食を筋層の間の粘膜下層に入れて持ち上げて切除する方法。
ポリープ切除の一つの手技。
K653 内視鏡的胃・十二指腸ポリープ粘膜切除術 4、その他ポリープ・粘膜切除術 5200点

胃EMRがほぼ癌だったとき、早期悪性腫瘍ポリペク目的の時

K653-1 早期悪性腫瘍粘膜切除術 6460点
K653-2 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 18370点(ESD)
K653-3 早期悪性腫瘍ポリープ切除術

私の解釈ですが、早期悪性腫瘍は、医者が「これは癌だ!」って言って行う大きな手技であり、 医者の経験の結果、おそらく癌の病理結果が返ってくる。
万が一病理結果が癌じゃなかった場合、普通のポリぺク手技になり、早期悪性腫瘍は算定できない。
逆に言えば、大きな点数を算定するために早期悪性腫瘍目的で手術するという考え方になる。

大腸内視鏡の時

D313大腸内視鏡 1ファイバースコピーによるもの
イ S状結腸 900点
ロ 下行結腸および横行結腸 1350点
ハ 上行毛帳および盲腸 1550点

大腸ポリープ切除の時

内視鏡的大腸ポリープ切除術

大腸EMRしたとき

EMRは生食を筋層の間の粘膜下層に入れて持ち上げて切除する方法。
ポリープ切除の一つの手技。
内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術
おそらくこれだと思われます。

大腸ESDしたとき

EMRと違う。ESDは粘膜下層切開剥離術。
K721-4 早期粘膜腫瘍大腸粘膜下層剥離

注意事項

内視鏡でよく使う略語

RS直腸、Ra上部直腸Rb下部直腸 AC結腸 SC状結腸
下部消化管内視鏡CFでA/C T/C D/C S/Cって何?

粘膜点墨法

インジコカルミン注を使ったら粘膜点墨法を算定し、薬剤は算定しない。

狭帯域光強調加算

拡大鏡を使って狭帯域光による観察を行った場合には、狭帯域光強調加算として200点を加算する。使う機材にZなどの頭文字がつく。

病理組織算定のくくり

各臓器区分ごとに1臓器として算定する。
ア 気管支及び肺臓
イ 食道
ウ 胃および十二指腸
エ 小腸
オ 盲腸
カ 上行結腸、横行結腸および下行結腸
キ S状結腸
ク 直腸
ケ 子宮体部および子宮頚部

病院の算定ルールの噂

病院によってさまざまだけど、知り合いの総合病院は、胃潰瘍ではないとき、 ヘリコバクターピロリ検査結果がマイナスの時はウレアーゼ試験+内視鏡生検を算定しないことになっているらしい。

私の解釈としては、胃潰瘍がないとき、萎縮性胃炎があれば、 ヘリコバクターピロリ胃炎の疑いで、ピロリ菌がマイナスであっても算定することは正しいと思う。
(萎縮性胃炎の原因がピロリ菌であって、そのピロリ菌が胃がんを引き起こす原因と解釈されるため)

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